投資信託ランキングでゆうちょ銀行を薦めない訳

投資信託のランキングを見る前に、投資信託初心者の利用が多いゆうちょ銀行についてみていきたいと思います。

 

2005年の郵政民営化が始まって、郵便局の業務は二分化されました。

 

郵便事業とゆうちょ銀行と呼ばれる銀行業務

 

NISAをはじめとする、投資を国が後押ししている日本では、投資信託を始める人のうちまずはゆうちょ銀行ではじめるといった人が多いようですね。

 

「よくわからない投資を行うのにゆうちょ(郵便局)なら安心」

 

といった風潮が少なからずあるようです。

 

では、どうしてゆうちょ銀行が人気なのでしょうか?

 

ゆうちょ銀行とほかの金融機関とを比べてみました。

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ゆうちょ銀行(郵便局)ってそんなに人気?

数字からゆうちょ銀行とほかの金融機関のことを見ていきたいと思います。

 

国内最大の顧客基盤を有するようになったと言われる三菱UFJ銀行では、個人口座数は4千万口座です。

 

日本の世帯数が5300万世帯なので、その多さは歴然ですね。

 

ちなみに、三井住友銀行で世帯数の7割、みずは銀行では6割ほどです。

 

ではゆうちょ銀行はどうでしょうか?

 

口座を保有している人数は約1億2000万人

 

なんと、日本の人口1億2600万人なので、ほぼ全員がゆうちょ銀行の口座を持っていることとなります。

 

子どもが生まれて入った学資保険

 

これが、口座を持つ人が多い理由の一つと言われています。

 

そして意外なことに、ATMの設置台数も驚くほど多いのです!

 

三菱UFJ銀行をはじめとするメガバンク3行と比べても約2万7000台という数なのです。

 

ゆうちょ銀行は一つの支店に1~3台と少ないのですね、逆にメガバンクなどは一つの支店に5台~10台と、ずらーっと並んでいると設置台数が多いように思います。

 

でも、なんと三菱UFJ銀行で約8,000台みずほ銀行でもわずか5,654台だけなのです。

 

この2万7000台という数字がどれほどかというと、国内のセブンイレブンの店舗数が2万店舗ないぐらいなので、想像はつくと思います。

 

そして、郊外など都心から少し離れたところにはメガバンクがなくても、ゆうちょ銀行は必ずといってほどありますね。

 

町内にも、必ず一つはゆうちょ銀行はありますね。

 

営業時間も他の金融機関は3時に閉まりますが、ゆうちょ銀行は4時まで行っています。(郵便業務は5時まで)

 

このようになじみのあるゆうちょ銀行なので、始めておこなう投資信託にチャレンジする際、安心感があるのでしょうね。

 

そして、ゆうちょ銀行は年配の人の利用が多いのです。

 

歩いていけるところにあって、窓口の人とも顔なじみ。

年金の受け取りに行った際に保険や投資の事を教えてくれる。

 

よく足を運ぶゆうちょ銀行で、担当者から投資について薦められたらどうしますか?

 

では、ゆうちょ銀行で取り扱っている投資信託について見ていきたいと思います。

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ゆうちょ銀行の投資信託ランキング

まずは、投資信託とは何か?についておさらいしておきましょう。

 

投資信託とは、ファンドマネージャーと呼ばれる専門家が様々な株や債券の中から選んで運用するのです。

 

そして、この株や債券を集めるためのお金を投資家から集めて、運用して得た利益を分配するのです。

 

このようにできる投資信託の種類は、国ごと・業種ごとなど、幅広くその組み合わせは数知れないほどです。

 

その中で、運用履歴を見ながらどの投資信託に投資をするのかを決めます。

 

ゆうちょ銀行が取り扱っている投資信託はわずか120本ほどです。

 

取扱商品がとても少ないのに、オリジナル商品が多いのです。

 

ゆうちょ銀行が取り扱っている投資信託のうち毎月分配型の商品を見てみましょう。

こちらのひょうは、上位5位までを3トータルリターンの高い順で表示させています。

 

これらの投資信託から、どれぐらいの利益を見込めるのかが気になるところですね。

大和-ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)

まずは、表の中で上位1位の投資信託を見てみましょう。

 

最近の基準価格は、3020円~3030円台をウロウロしています。

 

この基準価格とは、一般的に1万口の価格となります。

 

投資信託の取引には次の3通りの買い方があります。

 

「金額買付」

「口数買付」

「積立買付」

 

そして、分配金に表示される金額は1万口からというのがほとんどです。

 

この投資信託の分配金は

 

毎月分配型で40円です。

 

2018年7月までは60円だったのですが、下がってしまいました。

 

3020円程を預けると、毎月40円の分配金が振り込まれるのです。(税引前)

 

利率1.3%

 

この配当金の利率はすごくないですか!!!

 

リターンの高い上位5位の中には、ゆうちょ銀行オリジナルの商品は入っていませんね。

 

では、次に販売金額ランキングを見てみましょう。

販売高ランキングの中には、ゆうちょ銀行オリジナル物が3商品も入っています。

 

では、ゆうちょ銀行での販売高ランキング1位の商品を見てみましょう。

東京海上-東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)(愛称:円奏会)

 

この商品は、前回も販売高で1位だったこのですが、先程の「大和-ダイワ・US-REIT・オープン」と比べて基準価格が11,435円とだいぶんと高くなっています。

 

単価が高い分、自然と販売高ランキングの上位に入りやすいのです。

 

では、分配金を見てみると、こちらは

 

毎月分配型で30円

 

えっ???

 

最近下がったのではないです。

 

数年ずっと毎月30円の分配金です。

 

そして、基準価格も12,000円~11,400円の間です。

 

どうですか?あなたならどちらを選びますか?

 

基準価格は3020円~3030円台で分配金が毎月40円の商品

 

基準価格は12,000円~11,400円で分配金が毎月30円の商品

 

もちろん、前者ですよね。

 

それぞれ1位の商品だけを比べても、ゆうちょ銀行がおすすめしているであろう商品と、取り扱い商品のなかでリターンが大きい商品とを比べてみるとこれほどの差があるのです。

 

ひとつひとつ調べていけば、より利回りの高い商品を見つけることができますが大変ですよね。

 

そこで、安心できる商品としては、ゆうちょ銀行の取り扱っている商品の中にも「つみたてNISA対応商品」が有ります。

 

もしも、ゆうちょ銀行で投資信託を行うなら、積立NISAの商品しかおすすめはできないでしょう。

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ゆうちょ銀行の投資信託を購入する必要性を感じられない

ゆうちょ銀行が取り扱っている投資信託はわずか120本でしたね、

 

ネット証券のSBI証券や楽天証券では2,400本以上

 

これだけ取り扱っているので、ゆうちょ銀行は20分の1ほどとかなり少ないです。

 

その中でも、ゆうちょ銀行では買付手数料が無料(ノーロード)のファンドはわずか10本だけです。

 

積立投資を行う場合の金額が、

 

SBI証券なら五百円から

 

楽天証券なら千円から

 

ゆうちょ銀行は五千円から

 

となっています。

 

ここまで見ただけでも、ゆうちょ銀行の投資信託にメリットがあるようには見えないですね・・・

 

ゆうちょ銀行以外でも、あなたが初めて投資信託を行うなら「つみたてNISA対応商品」がおすすめです。

 

金融庁が「本当に消費者にとって良い低コストな商品しか販売してはいけない」という厳格なルールを策定したものです。

 

これから資産運用を始めたいと考えている人は、無理にゆうちょ銀行の投信の中から選ぼうとせず、常時2,000本以上の取扱がある証券会社で良いものを選ぶことをおすすめします。

 

私も、色んな投資信託を少しづつ買い足して行くうちに、いつの間にか貯金も増えていきました。

 

昔から投資をする際に言われることは

 

「卵は一つのカゴに盛るな」

 

これは、一つのカゴだと、落とした時にすべての卵がダメになりますが、複数のかごに分けていると、他のカゴの卵は無事ですね。

 

リスク分散の為です。

 

投資信託も必ずしも元本保障があるわけではありません。

 

複数の商品に投資をしてリスク分散させるほうがよいという考えです。

 

リスク分散は、投資だけでなく、自分の資産運用にも当てはめてみるといいですね。

 

銀行も複数の銀行を使い分ける。

 

資産も株や投資信託、不動産、現金、保険と複数持つことでより安定して資産運用ができると思います。

 

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